エシェル分光器を用いたレーザー誘起ブレークダウン分光法 (LIBS)による組成分析

<研究内容>
LIBSとは、 測定対象の試料にレーザーを照射し、発生したプラズマの光から試料の組成(構成する元素)を分析する方法で、環境汚染をモニタリングする技術としての応用が期待されています。
LIBSはその性質上、試料の構成元素のみを求める定性分析においては高い精度を持っていますが、構成元素の絶対量を求める定量分析では精度が良くありません。そこで私たちの研究では、LIBSの精度向上を目的とし、エシェル分光器を作成することで改善を試みています。
エシェル分光器の構造は通常用いられるツェルニターナ分光器と違い、回折格子の数が一つだけではなくオーダーソーター(プリズム等)を加えた2次元検出器となっています。それゆえ測定されたスペクトルが波長ごとに分割されて観測され、それらを連続した波長でつなぎ合わせることで非常に優れた分解能を持つスペクトルを得ることができます。
 

<担当学生>
山村将平(2014年4月(M2)〜)


Fig.1 白色光LEDのエシェログラム

Fig.2 エシェル分光器