リレー接点間におけるアーク計測

<研究の背景と位置付け>

 電気機器に広く用いられているリレーの寿命には大きなばらつきがありますが、その寿命を予測することは困難です。リレーの寿命はリレー開閉時におけるアークに起因していると考えられていることから、本研究では、リレー接点間におけるアークの電気的、光学的計測によりアークとリレーの寿命の関係を明らかにすることを目的としています。また、リレーの計測は数千回から数万回と膨大な回数を行うため手動による計測は困難を極めます。そこで本研究ではLab VIEWを用いた計測プログラムにより、計測システムの自動化を行っています。計測項目としてはアーク温度、アークエネルギー、アーク電流・電圧波形、開閉時電源位相、アーク発光・分光スペクトルなどがあります。


<研究成果および課題>


これまでの実験結果より、開離時においては電源位相が20°〜30°においてアークエネルギーは最大値をとり、また、閉成時においては電源位相90°においてアークエネルギーは最大値をることが分かっています。


<担当学生>
原口大輔 (2006年4月(M1)〜2008年3月(M2))
辻敦史(2007年4月(M1)〜)